マナリーへ

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ダラムシャラーではゆっくり出来た。
デリー以後、10日間ほどちゃんとしたホットシャワーを
浴びていなかったので、ここでは
その点でも気持ち良く過ごせた。
今の時期だと暑いからか街や宿によっては、
お湯の供給を止めている所もあるし、
インドではお湯は貴重だ。
 
日本の様に蛇口を捻ればすぐにお湯が出るという
わけではないし、ここでも使う時に宿のスタッフに
電気を入れてもらって10分ほど待つことになる。
いわゆる華僑の宿だと思うが、
タイで見られる様なしっかりとした
ホットシャワー用の電気が付いている。
インド人と中国人・日本人の日常生活に対する
認識は少し違う様に思う。
インド人だと全員と言う訳ではないが、水でもいいから浴びれれば
いいという感じかもしれない。
 
旅は目に見えない疲れがだんだんとたまって行くので、
この街に来て良かったと思う。
 
5度目のインドでダラムシャラーに初めて来ようと思ったが、
写真家という存在から、どうしてもインドらしい写真を求めているのかもしれない。
ここに来て、インドの中のどこの国か分からないインドらしくない写真というのも
付け足したいと思って来た。
でも、紛れもないインドである。
国境というものも考えさせられる。
 
写真があるとなかなか気持ちの面でゆとりが持てない時がある。
本能からいい写真を撮ろうと思ったりするが、空回りすることもある。
普通の人ならその場所に来た瞬間にシャッターを切ると思うが、
写真家だと天候や時間や人と街などが上手く交差した時に初めて
シャッターを押したりする。その為に人によっては無為な時間を過ごしたり、
同じ所で待ったりグルグル周ったりする。
今回はいつにも増してスローペースで今の所一日に一本のペースでしか
撮っていない。
レー方面はまだ行ったことがないから、よりすぐりしている部分があると思う。
 
今日の夜のバスでマナリーへ向かいたい。
北インドだとバスの移動が大部分だ。
さらなる北インドはもっと過酷になりそうな気がする。
日本を経つ前はスリナガルへ行くことでいっぱいいっぱいだったから、
実際行かないと大部分決めた今、専用のガイドブックか下調べをして置けば
良かったと少し後悔している。今回は最低限必要な所をコピーして来ただけだ。
それでも、ネットや宿の前の旅行者が置いて行ったガイドブックを読んで
少しは把握して来た。
後は、帰国日を逆算して、マナリーからレー、その先をどう区切ってどう帰ってくるかを
悩んでいる。
 
冒険家やトレッカーや自転車旅行者の様にとても過酷な移動の旅が
必ずしもいい写真と正比例するわけではないと思っている。
写真に集中するには、盗難防止の為に(なければテントの様な所で妥協するが)
最低限安くても個室が必要だと思う。そして、学生の頃の様なあまり安くて泊まるだけで
体を壊しそうな部屋だといまいち写真を撮る時の神経や疲れを上手く取れなかったりする。
安くていまいちな部屋の次の街は見つかれば少しいい部屋に泊まったり、
そこら辺のバランスだと考えている。
 
極端な話だと、4×5や中判を持ち込めば写真の質だけなら質感の豊かな写真が撮れるし、
ただ機動性に欠ける。
今自分の持っている機材でベストを尽くすだけだろう。
全てのカメラを持って来られる訳ではないし、35やコンパクトカメラでしか撮れない写真も確かに存在するし、
結局は写真もないものねだりだと思う。
 
星野道夫さんの様に過酷な滞在がいい写真を生むということは
けっこうあるから、移動と滞在のバランス、旅写真家が求めるのは
そこだと思う。
 
どの範囲の世界を撮るか、その人の生い立ちや性格、生き方なども
関係する。
結局はどんな写真家がいてもいいし、
まずは自分を信じるだけだ。
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許しの美学

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晴れたり、雨が降ったり、天気が変わりやすい。
雲の流れが速く、いつの間にか霧が出たりもする。
晴れると、半袖でも十分だ。
たまに停電があるが、日本語の書けるネット屋もある。
マクロードガンジに宿を取ると、
チベット料理のレストランが多く、胃にやさしい。
一杯のチキンテンタックインスープ(これで通じる)ネパールから入ってチベット料理を食べた様に、
ほっとする。
インドに来ると、朝ビスケット、11時頃、14時頃パン、
そして夜ここではほとんどテンタックを食べていて、インドに来てから
夜がチョウメンかパスタに変わるだけでパンと麺ばかりだ。
5度目のインドだし、今までいろいろと食べたりもしたが、
これが一番消化に良く、ほとんどお腹を壊さない。
今は食の冒険はあまりしない。
北インドではライスを食べる気があまりしない。
南インドのライスはいいと思う。
 
ダラムシャラーはアムリトサルに似ている。
宗教が違うだけで、双方のミュージアムを訪れると感覚でも分かるが、
負の歴史を持っている。
もっと攻撃的になったり、閉鎖的になったりしても可笑しくなかったのだが、
(過去はそれだけひどいことをされて来た)
普通に旅が出来るし、誰でもたとえ異教徒でも、
寺院に入ることが出来る。
他の宗教の極端な原理主義を思うと、
平和とは何なのかを感じさせる。
 
実に寛容的で人間が出来ているとさえ思う。
そこに許しの美学を感じる。

34歳

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歩く度に思うが、ダラムシャラーはかなりの急斜面に家が建てられている。
よく建てたと思うほどだ。
中国から亡命して来たチベットの人達が
こういった少し奥まった所じゃないと住めなかったのだろう。
中に滞在すれば、普通にリラックスして暮らしているが、
世界から見ればひっそりと暮らしている。
チベットの人達は宗教熱心であり、
どこの場所にいても宗教が彼らを平和にしている。
ダライラマさんの住まいがあるのも
落ち着かせるのだろう。
 
ここの街の匂いがいい。パキスタン北部や、ネパールと言った山の暮らしの匂いがし、
仏教の街のお香の匂いもプラスされている。どこか懐かしい感じもする。
大部分のインドの街は香辛料の匂いがし、街によってはすえた様な臭いがし、
お世辞にもいい匂いとは言い難いから、より際立つ。
 
少し前の24日で34歳を迎えた。
ジャンムーで迎えたことになる。
考えすぎだが、ジャンムーの後そのままスリナガルへ向かっていたら
最悪の場合は今こうして振り返ることが出来なかったかもしれない。
生きていることが有難いとさえ思う。
 
写真家は写真のことばかり考えていると、見失うことも多い気がする。
20代よりも旅先に持って行くフィルムが減ったが、
それでも今でも普通の人に比べたら遥かに持っているし、
いろいろと考えてしまう。
 
30代は写真家としても、人間としても
いろいろと悩む年代なのだろう。
 
仏教、チベットの人達も奥が深い。
来る前は、レーまで行って、デリーにいったん戻って
バラナシに少し長めに滞在し様と考えていたが、
移動の困難さも予想されるし、
チベット仏教にどっぷり浸かるのも悪くないと
思えて来た。
 
旅はその時の感情や思想で、
変わって来るから、やはり旅は魅力的である。

雨期の北インド

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昨日の夜から、今日の14時頃までずっと雨だった。
朝9時頃雨の中外に出たのだが、宿の中で聞く雨音よりもかなり激しい雨ではなかった。
森林、あらゆる建物からの雨が蓄積されて激しい雨に感じられるのだろう。
 
雨期の北インドは甘く見てはいけないと思った。
宿の中で感じた様に、何日間も継続的な雨が降り続けば、土砂崩れや洪水などの
自然災害を引き起こすのだろう。
 
念の為に日本から持って来ていたフード付きのウインドブレーカーを
頭に被りながら写真を撮っていたのだが、思わず折りたたみ傘(100RS)を買ってしまった。
住んでいる人、前から滞在していた旅行者はけっこう傘を差したり、持っていたので、
「いるか?」と疑問に思っていたが、いったん山の中が厚い雲に覆われると、
ずっと雨が降り続くようだ。デリーや南インドの雨期とは少し違う。
マナリーにはまだ行っていないが、今まで見て来たどのインドの街よりも傘所持率が高い。
 
山の街は移動だけでももっと過酷に感じられる。
雨が止めば地元の人や巡礼者や僧侶や旅行者が溢れる様に歩いている。
雨期でも普通に暮らしているし、旅をしているし、雨期のインドも悪くない。
 
朝晩は思った以上に寒いし、こんなことならもっと長袖のシャツを持ってこれば良かったと
後悔している。家の中用のウインドブレーカー(RS600)も買ってしまった。
パキスタンやネパールだと同じ様な服ならもっと安く手に入ったと記憶しているが、
ここだとちゃんとした個人商店がほとんどで
全体的に屋台の服の店が少ない様に思う(雨期ということもあるのだろう)。
デリーやジャンムーの方が種類も豊富だし、安く手に入れられそうだ(品質は保証できないが)。
初めての街は来てみないと分からない。
 
今日の支出は今回の旅で初めて1000RSを越えそうだ。
日本円に直すと、実際はRS×2ぐらいだがいつも×3で計算して
あまり贅沢をしないで高く思う様にしている。
 
今までRS500~800ぐらいで旅をして来たので良かったと思う。
これからもっと北の街へ向けていろいろと出費も重なりそうだ。
 
雨が降れば衛生状態も悪くなるし、まずは体調に気を付けたい。

ダラムシャラーに滞在

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ジャンムー滞在の後、ここダラムシャラーに着いている。
ジャンムーは街の形は訪れた中で一番チッタゴンに似ている。
チッタゴンよりも警察官・兵士が多い。所々に見張り小屋があり、
よく見てみると、銃口が一般市民の方へ向いている。
日本へ戻ったらもっと落ち着いて書き込みたいが、
結局はジャンムーからスリナガルへは行かないと判断した。
写真がなかったら、上手くカルギル、レーへと抜けられたかもしれないが、
とてもゆっくり写真を撮るという状態ではないだろう。
インドに着くまでは気付かなかったが、
恐らく8月15日のインド独立記念日までに幾度か衝突があると予想される。
本当は8月11日のラマダンが始まる前に抜けたかったが、
そう上手くタイミングがやってこない。
ラマダンに入ったら、落ち着く可能性もあるし、
レーまで行ってみて、情報を集めながら、逆ルートでで行けたら行きたい。
 
J&KのJだけ見ただけでも、将来に繋がると思う。
カシミール問題は思っている以上に深そうだ。
 
ジャンムーはインド人旅行者はけっこういた。
バザールも広がっていた。
少し前の新聞だとスリナガルへの旅行を考えていた現地インド人観光客の
8割が最近の衝突でキャンセルをしたと記されていた。
今の時点でのスリナガルは遠そうだ。
 
ダラムシャラーは思っていた以上に山の中にある。
雨も降ったからか、アムリトサル、ジャンムーよりもかなり涼しい。
空気も悪くない。ただ山の上に密集してホテル・住居などが建っている。
まずないと思うが、地震や火事が起きたら厳しいかもしれない。
 
昨日到着したばかりだが、かなり過ごし易い。
インドからネパールへ入る時の様に、チベット系の人達が多い為に、
まずは外見から一安心できる。
中国側のチベットは行ったことはないが、ここだけでも小チベットを形成している。
仏教徒は安心できる。シーク教徒の人達も外見は強面だが、商売抜きだと
統計的に同じくらい信用できる。
 
これからゆっくり滞在しながら、
いろいろと考えていきたいと思っている。
 
まずは健康と平和が一番だ。

明日出発

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今もアムリトサルに滞在している。
停電しているので早めに書きたいと思う。

明日、ジャンムーへバスで向かう予定である。
今の所、その後パタンコット、ダラムシャラー
へ向かう予定。

5度目のインドになると、
なかなかフィルムの消費が少ない。
目も慣れてくるから、
なかなかシャッターを切らない。

ゆっくりと旅を続けて、
与えられた時間の中で
写真も撮っていきたい。

シーク教徒の寛容さ

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日本語で書ける所を見つけた。
アーナンドプルサーヒブの後、アムリトサルに来てしばらく滞在している。
 
毎日ゴールデンテンプルに参拝して、写真を撮ったり、座ったり、食事を頂いたりしなかったりしている。
参拝して、有難く食事も頂くのが、おのぼりさんでも一つの形の様だ。
さすがに宿は寺院近くの普通のゲストハウスに泊まっている。
 
寺院の食事は、多い時で4万人もの胃袋を満たす為に、インドの感覚ではしっかりしている。
味はいいと思うし、デリーやバラナシの屋台よりも清潔かもしれない。
最初にチャパティー2枚、2種類のダ-ルと日替わりでプラオやもっと水分のある甘く味付けのしてある
米主体のものが提供される。
配給係が回っていて、基本は無料で食べ放題になっている。
寄付のBOXは慎ましくあるが、見ていると、それに入れている人をほぼ見かけない。
 
民族、宗教に限らず髪の毛を覆い、足を洗えば誰でも寺院を訪れることが出来る。
食事も提供しているのだから、シーク教徒は何て寛容なのだと思う。
ヒンドゥー、イスラムよりもバランスの取れた宗教であり、仏教に通じる所もある。
 
ゴールデンテンプルは、インドの中ではタージマハルと並べて偉大な建築物である。
タージマハルの入場料の高さを思うと、貧しい者でも気軽に入れるゴールデンテンプルは
一番だ。
2度目だが、雨季も美しいし、朝と夜でまた違った一面がある。
寺院の素晴らしさ、シーク教徒のかっこ良さ、物腰の柔らかさ、街の汚さや客引きのしつこさの軽減、
今の時点での治安面の安全、デリーからのアクセスの良さ、ホテルの種類、
少なくとも寺院近くに宿を取れば、トータルで考えるとアムリトサルは今の所一番かもしれない。
ダラムシャラー、レーも良さそうだが、まだ比較できない。
バラナシも独特の街で滞在したり写真を撮るなら一番だが、治安面、アクセスの悪さで
少しマイナスだろう。
 
ミュージアムは行った方がいいし、虐殺のあった庭園を行ったりすると、
負の歴史があるし、金閣寺の様な寺院を見ていると、広島と金閣寺のある京都を足して2で割った様な
街である。日本は歴史だけだが、アムリトサルは熱心なシーク教徒のいる宗教も絡んで来る。
独特の街を形成している。
 
カールサールという戦士の格好をした人をたまに見かけるが、
今に生きるラストサムライだと思っている。
もちろんもっと物腰は柔らかいが、
何ていい顔をしているのだろうと思う。
 
日本にはサムライはいないが、インドにはまだ存在している。
まだまだ書きたいことはあるが、
この辺で止めたいと思う。

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